kiss me Again
恋しい人に会いたくて
自分を知ってもらいたくて
海を捨てて人間になった人魚姫は
泡になった時
どれくらいの悲しみを背負っていたのだろう。
「海音ちゃん…。」
あたしの告白に
そうくんがさっきよりも目を丸くしてた。
波があたしの足元で
ちゃぷんと音を立てる。
「あたし、決めたの。」
少し離れてるそうくんに大きな声で言った。
「あたし、そうくんと一緒に居たい。
そうくんと、歩いて行きたいの。」
例え
世界中を敵に回しても
あなたと一緒なら。
「まだ、あたしの事好きでいてくれてますか?」
例え
泡になったとしても
あなたを想い続けていられるのなら。
どんなに傷付いても
もう、迷ったりなんてしない。