kiss me Again
―――…
もう
どのくらい時間が経ったのか。
わからないくらい
あたしはずっと考えていた。
このまま
何もなかったように過ごして
そうくんと歩いていけたら……と。
だけどあたしには出来ない。
そんな残酷な事
到底出来る訳ない。
やっぱり、あたしとそうくんは
『運命』で結ばれてなんかいなかった。
なのに
迷っているのはきっと
大輔を
今更受け入れる事が難しいから。
それならば
あたしはこの先どうすればいいのだろう。
問い掛けてみても
誰も答えてなんかくれなくて。
最低なあたしに
誰が味方してくれるというのだろうか。
これ以上、罪を重ねたくない。
そう決心したあたしは
立ち上がり
部屋を出て静かに階段を降りた。
この気持ちを
真っ白に戻す為に。