kiss me Again
だけどそれは全て
香苗がそうくんを本当に好きだという証拠。
現に
まだ2ヵ月も先のクリスマスプレゼントに悩んでいるのだから。
「そうくんもきっと色々考えてんだよ。」
薄暗くなった空に
紫色した雲が風に吹かれ流れていく。
「だから、連絡来るまで待ってたら?ね?」
泣きじゃくる香苗の頭を優しく撫でた。
そんなあたしに
香苗はようやく笑顔を取り戻して
ありがとう。と呟いた。
だけど――…
こんな日は必ず悲しくなるんだ。
親友だから仕方ない。
わかってるのに
香苗からそうくんの事を相談されるのが一番辛かった。
いいじゃない。
喧嘩が出来る距離にいられるんだもの。
声が聞きたい。
そう思えば香苗は聞けるじゃない。
あたしは――…