kiss me Again
さよならの代わりに
「温ったまった?」
「……うん…。」
あたしの返事に
そうくんは微笑んで
「俺も入って来るね。」
と浴室へと消えた。
しばらくして聞こえて来るシャワーの流れる音。
「……はぁ…。」
深い溜め息に
あたしは小さなソファへと腰を降ろした。
濡れたままの制服が
ハンガーに掛けられて床に水滴を落としてる。
窓の外には
輝くイルミネーション。
あれから
あたし達は道路の脇で
しばらく抱き合ったままだった。
そうくんの腕で引き戻されたこの現実に
自分の行動の愚かさにあたしは涙が止まらなかった。
死にたい。
死んでしまいたいと
そう思ったのは嘘じゃない。
だけど
そうくんの温もりが優しすぎて。
あたしは自分のしようとしてた事に
急に恐くなってしまったんだ。