kiss me Again


そうくんは
今、何を考えてるの?

どうして
あたしと一緒に居てくれるの?




聞きたいのに
そんな事聞く勇気さえ今のあたしにはない。


聞いてしまえば
もう二度と会えないような


そんな気がして怖かったんだ。





「俺、こうゆう所来た事ないからよくわかんねぇんだけど、うまいのかなぁ?」


考えるあたしとは裏腹に
そうくんは食事のメニューを前に悩んでる。



あぁ、もうダメだ。


「……海音~?聞いてる?」


これ以上、一緒に居たらあたし――…





「あたし、もう帰るね。」

「え?ちょっ、海音!」



雨にさらされていた制服を持って洗面所へ向かう。



「海音!」

「やめてっ!!」



腕を振り払うと
制服と同時にあたしも崩れ落ちた。




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