kiss me Again
そうでもしなきゃ
心が折れてしまいそうだった。
さよならはいつだって
あたしの心の隙間に入り込んで来るから。
だけどあたしの唇は
ハッキリとそうくんの温もりを覚えていて。
もう、大丈夫。
そう言い聞かせても
あの優しい声が頭を離れない。
『…愛してるよ…。』
残酷な程愛してた。
あたしの希望も
願いも
そして祈りも
全部、叶わなかった。
「……っ!」
どんなに目を瞑っても
そうくんの悲しい瞳が浮かんで。
あんなに大好きだったそうくんの笑顔が
何故か思い出せない。