kiss me Again
■第九章『時間』■
長い長い春が
終わりを告げた。
焼け焦げるような太陽は
蒼い空を輝かせて。
きっと
あなたを優しく照らしてくれる。
時間の流れと共に
季節が色を変えて
あたしの心を塗り替えようとする。
だけど
きっとあたしは
もう何色にも染まらないの。
もう、染まれないんだ。
だってあたしの心は
ずっと
あなたの色に染められているから。
深い深い
あの空の
真の蒼さに。