kiss me Again
カラン…と鈴の音が鳴り
冷たい空気が頬を刺す。
まるで
現実に戻る感覚。
「今日はありがとね。付き合わせちゃって。」
「ううん、平気!ご馳走さまでした。」
一通り話したそうくんは
気が済んだのか晴れ晴れとした表情をしていた。
よかった。
こんなあたしでも
そうくんの役に立てたんだ。
そう思うと
こんな寒さなんか気にならなくなった。
「ねぇ。」
歩き出してすぐ
そうくんが口を開いた。
「また、相談聞いてもらってもいい?」
「え…?」
思いもよらないそうくんの言葉に
あたしの足は歩く事を止めた。
「何だか海音ちゃん話しやすいし。」