kiss me Again
ねぇ、どうして?
もうやめてよ。
もう、こりごりなの。
切なくて
悔しくて
だけど愛しくて…。
あたしには
どうする事も出来ない。
だからこそ選んだこの結末から
あたしを引き戻さないでよ。
もう、あたしに裏切らせないで。
「海音ちゃん、迷惑なら言ってよ。
じゃなきゃ俺、また電話しちゃうと思う。」
やめて……
「海音ちゃん…。」
やめてっ!!
「そうちゃん?」
澄んだ冬の空気に
聞き慣れた声があたしの耳に届いた。
「あれ?海音!?何やってんのぉ!?」
「……香苗…。」
張り裂けそうな胸に
相変わらず
無邪気に笑う
あたしの親友。