kiss me Again
「…っ!あ…っ!」
ギシっと鳴る
緩いスプリングのベッドの上で
あたしは切なげに身をよじらせた。
体が熱い。
なのに心は異常な程に冷めていて。
「大輔…。」
「……ん…?」
あたしの呼び掛けに
動きを止めた大輔は優しくあたしを見下ろした。
「……何でもない。」
「何だよ、それ。」
ふっと笑う大輔の体はじんわりと汗で滲んでた。
「海音、いい…?」
「…うん。」
あたしの言葉を合図に
大輔の動きが再び激しさを増す。
外には雪がちらつき
屋内との温度差で窓ガラスが曇っていた。
「海音……っ!」
大輔の肩越しに映る天井が
滲んで見えたのは
気のせいだろうか。