kiss me Again
そんな女癖の悪い彼氏とばかり付き合う香苗は
思い切り泣いたらすぐに笑う。
そうじゃなきゃ
心が潰れてしまいそうになるの。
と赤くなった目で懸命に笑ってた。
そんなある日。
こんなあたしにも彼氏が出来た。
大輔との出会いは駅で声を掛けれたからだ。
『ずっと…可愛いなって思ってて…。友達でもいいから、番号教えてくれない?』
顔を真っ赤にして
しどろもどろに話す大輔は
その日からあたしの中で特別な存在になった。
「別れた方がいいのかなぁ…。」
「……香苗はどうしたいの?」
相変わらず、香苗の悩みは尽きなくて。
大輔の事、話さなきゃ。
そう思っていても
今の香苗に話すべきなのか悩んだ。