ラベンダー畑に想いを寄せて
告知






その日はすぐにやってきた。




私の横にはお父さんとお母さんが座る。




そして目の前には前回も検査を引き受けてくれた先生と、もう一人初めて見る先生がいた。








「井田さん、詳しく検査した結果、肺に小さな腫瘍が認められました。悪性か良性かは実際に開けてみて病理検査をしなくては断定は出来ませんが、恐らくは悪性かと」








私にとっては死刑宣告だった。








かといって、私もお父さんも、そしてお母さんも泣き叫ぶわけではなかった。




ある程度予測していた答えだったから。






違う……と思っていても、どこかで、私は癌だって確信があった。







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