6度目のバイバイ
あなたに出会った日
「…次は3班を発表します」
9月――
2学期が始まって少したった頃
先生が班発表をし始めた
先生の言う事に耳を傾けているのは
少しの人だけ
あたしはもちろん聞いてない
この学校はほんっとうにつまんない
田舎だから校則、校則ばっかで
ちょっと反抗すれば呼び出して…
あたしはいつものように空を眺めていた
「…鈴木さん!!」
先生があたしを呼んでいたらしい
あたしはびっくりして
「はいっ!!」
というと、はぁとため息をつかれた
ちょっとムカついた
「だから、あなたは3班になったの。
班員は…あぁ隆二くんと悠馬くん、裕樹くんね。
ちょっと人数の都合で女子が1人だけだけど
仲良くやってね♪」
なぜか笑顔…
ありえない!!嫌です!!
言いたいけど怖くて言えなかった
人数の都合!?あたしの知ったこっちゃないし
他の奴を選べよ…
あたしは機嫌を悪くした
「…はい、班がえ開始~」
先生の言葉でみんな動き出す
あたしもしぶしぶ動いた