卒業写真-あたしの先生-


『そんな事あったんだぁ。』


「うん。美香は親友だからさ、ちゃんと言っておこうと思って。」



ズキン。


心に現れる罪悪感。


『そっかぁ。ありがとう、ゆりあ。』


気付いてはいけない。




「そーいえば、美香はどぉなのよ〜?好きな人とかいないの?」



この気持ちに気付いたら、



この気持ちを認めたら、





いけない。



『いないよ。』




きっと、これは恋じゃない。


自分の心に言い聞かせた。



先生なんか、好きにならない。




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