忘れはしない
早紀ちゃんが帰った後、俺は、特に何をするでもなくタバコをふかしていた。
ほんとに、早紀ちゃんには感謝しなきゃな。
ほんの数時間前の俺は、死んでいたも同然だった。
自分が、壊れてしまわないように、できるだけ何も考えないようにしていた。
ただ、寝て、起きての繰り返し。
たまに考えることといえばどうやったら優希のところに行けるかということ。
すなわち、死ぬことだった。
でも、それじゃあダメだったんだ。
それじゃあ、優希は笑ってなんてくれない。
それを、彼女は気づかせてくれた。
ある意味、命の恩人なのかもしれない。
彼女の言っていた言葉を思い出す。
『……無理しなくてもいいんです。今、自分にできることを精一杯やっていけばいいんです』
今、俺に何が出来るか。
もう、すでに答えは出ていた。
後は、それを、実行に移すのみ。
とりあえず、俺は、タバコをもみ消して、トイレに向かうのだった。
ほんとに、早紀ちゃんには感謝しなきゃな。
ほんの数時間前の俺は、死んでいたも同然だった。
自分が、壊れてしまわないように、できるだけ何も考えないようにしていた。
ただ、寝て、起きての繰り返し。
たまに考えることといえばどうやったら優希のところに行けるかということ。
すなわち、死ぬことだった。
でも、それじゃあダメだったんだ。
それじゃあ、優希は笑ってなんてくれない。
それを、彼女は気づかせてくれた。
ある意味、命の恩人なのかもしれない。
彼女の言っていた言葉を思い出す。
『……無理しなくてもいいんです。今、自分にできることを精一杯やっていけばいいんです』
今、俺に何が出来るか。
もう、すでに答えは出ていた。
後は、それを、実行に移すのみ。
とりあえず、俺は、タバコをもみ消して、トイレに向かうのだった。