忘れはしない
「あ、最後に一つだけ約束して。もう絶対に自分を責めないで?私はもう、十分幸せだったから」
「…わかった。頑張ってみるよ」
すぐには無理だろう。だが、今の優希の言葉を思い出せば楽にはなれるかもしれない。
「あ、後もう一つ」
「ああ、いくらでも聞いてやるよ」
「そんなにいくつもないってば。…別に浮気してもいいからね?私は京介にも幸せになってもらいたいし」
こいつは…。
軽くデコピンしてやる。
「痛っ!?なによ~?」
「バカなこと言うな、嫌なくせに。俺はお前だけだよ」
「…バカ」
爆発しそうなくらい顔を真っ赤にして照れている。
「でも、早紀だったら許せるかな。あの子、奥手だから彼氏とかできないのよね、綺麗なのに。変なのにつきまとわれても困るし。というわけで、早紀のことよろしくね」
「どういうわけだよ!?」
おどけた表情でまくし立てる。
まったく、最後の最後までこいつは。
「あと、お父さんとお母さんのことも、ね」
「ああ、任しとけ」
急にシーンと静まりかえる。
その時が来たようだ。
「最後に言っとく。愛してるぜ」
思い切り満面の笑みで言ってやった。
「ふふ、私もよ。愛してるわ」
そして、優希を抱き寄せ唇をかわす。
ありがとう、優希。
さようなら。
「…わかった。頑張ってみるよ」
すぐには無理だろう。だが、今の優希の言葉を思い出せば楽にはなれるかもしれない。
「あ、後もう一つ」
「ああ、いくらでも聞いてやるよ」
「そんなにいくつもないってば。…別に浮気してもいいからね?私は京介にも幸せになってもらいたいし」
こいつは…。
軽くデコピンしてやる。
「痛っ!?なによ~?」
「バカなこと言うな、嫌なくせに。俺はお前だけだよ」
「…バカ」
爆発しそうなくらい顔を真っ赤にして照れている。
「でも、早紀だったら許せるかな。あの子、奥手だから彼氏とかできないのよね、綺麗なのに。変なのにつきまとわれても困るし。というわけで、早紀のことよろしくね」
「どういうわけだよ!?」
おどけた表情でまくし立てる。
まったく、最後の最後までこいつは。
「あと、お父さんとお母さんのことも、ね」
「ああ、任しとけ」
急にシーンと静まりかえる。
その時が来たようだ。
「最後に言っとく。愛してるぜ」
思い切り満面の笑みで言ってやった。
「ふふ、私もよ。愛してるわ」
そして、優希を抱き寄せ唇をかわす。
ありがとう、優希。
さようなら。