制服color
次の日…

私は意を決して良太くんに声をかけた。

「良太くん、あの~コンサートの事なんだけど…」
と話の途中で、
「あ~ごめん!!チケット隣のクラスのヤツに譲っちゃったι」

(えっ!?譲ったぁ!!)

決死の覚悟していた心はもろくも崩れさってしまった。

「別にいいよ~気にしないで♪楽しんできてね」

心とは裏腹に平気な振りをした。
心では大泣きだ。せっかく良太くんと行けると思ったのに…最高の誕生日プレゼントになると思ったのに…
(そんなに現実は甘くないかぁ…)

良太くんと行けるという期待も甘酸っぱい切ない思い出になった。
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