制服color
「おっ、今回も隣だな~
先生の前で最悪だけどよろしく!!」

目をランランに輝かせ私は答える。
「こちらこそよろしくねぇ~♪」

「起立」
先生の掛け声と共に立った。

ふと真っ直ぐに立っている良太くんを見た。

良太くんへの気持ちに気が付いてからというもの照れのせいか直視出来なかった私はある事に気が付いた。

(あれ、こんなに身長追い越されてる…)

肩幅の広い真っ直ぐな背中。筋肉のついたしっかりした腕。
成長期の良太くんは私を遥に越していた。ちょうど私の頭が良太くんの肩くらい。

少しの間じ~っと見てしまった。

(並んで歩きたい…
手つなぎたいなぁ)

ますます男らしくなった良太くんを見て心の中で期待の思いが膨らんでいった。

この頃から軽い妄想と言うか、期待を胸に良太くんへの気持ちが膨らんでいった。

ほんわかしたピンク色の風船が膨らんでいくような、乙女心だった。
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