制服color
5月~偶然から始まった~
私の住む町は、お世辞にも都会な所ではない。

校舎から見る風景も緑の葉が生い茂る季節になっていた。

私はというと、相変わらずな毎日を過ごし何の代わり映えしない学校生活。
ただ、隣の席のアイツ、今野良太くんとの会話は毎日の日課になっていた。
「良太くん、今日日直だよ~!!
日誌かかないと~ι」

隣の席なら当たり前の日直。

月曜日の朝恒例の朝会…
「ん、良太くん背の順、隣なの?!」

「また、美穂ちゃんの隣かぁ…席も隣で代わり映えしないなぁ…」

(それは、こっちの台詞だよ!!)

その時私は、気になった事があった。
(あれ、中1の頃は確か同じくらいの背だったのに追い越される…)

160㎝と身長高めだった私は成長期の男の子にドキリとした。


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