制服color
数日後、何気なく中1の頃から良太くんと同じクラスだった裕恵ちゃんに聞いてみた。

「良太くんの元カノってどんな子かわかる??」

「なになに~♪好きなの~♪」

「ちっ違うけど誰かなぁと思って興味本位だよ!!」

「はいはい♪
あっ、あの子だよ!!」

指差された先には、小柄な色白でとても笑顔のよく似合う私とは正反対な子だった。

「あ~ヤバいぃぃ
泣きそうぉぉ」

私は何を期待していたんだろう…

特別扱いされていた自分に酔っていたんだ。
目頭が熱くなる。必死でこらえる。

………

「うっ… くっ…うぇぇん」

トイレで堪えきれず泣いてしまった。

(私は、良太くんが好きなんだぁ 私とだけ話してくれて、笑いかけてくれる良太くんが好きなんだ…)

これから長く続く片想いの始まりだった。

梅雨と同時に涙色からの始まりだった…
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