ラブ☆ヴォイス
無言。空白の時間。だけどあっくんが小さく息を吸う音が聞こえて、唯は言葉を待ち構える。
「…誕生日、おめでとう。…唯。」
…今…なんて言った…あっくん。今…初めて…。
「あっくんが…あたしの誕生日おめでとうって言ったぁ…。それにっ…名前…呼び捨てっ…。」
「モノは何もねぇからな。」
「モノなんていらないよー!あっくんがお祝いしてくれて、名前呼んでくれるなんてもう最高のプレゼントだよ!ホントにありがとう!ほんっとありがとう!」
「…お前って安上がりな女だな。」
電話の向こうでちょっとばかにしたように笑うあっくんが目に浮かぶ。でもこういう時のあっくんの笑顔はすごく好きだ。だって信じられないくらい優しい笑顔だから。
「安上がりなんかじゃないよ!あっくんの声で誕生日祝ってもらえるなんて死んでもいいくらい幸せだよー一生分の幸せかもしれないっ!」
「喜び過ぎで死ぬなよ、くだらねぇから。」
「死なないよっ!だって去年も今年も誕生日祝ってもらえたもん。生きてれば来年も祝ってもらえるかもしれないじゃん!」
「そーだといいな。」
きっと棒読みで返ってくるだろうと思っていた返事は、想像のはるか斜めをいく、甘くて優しい声だった。
「…誕生日、おめでとう。…唯。」
…今…なんて言った…あっくん。今…初めて…。
「あっくんが…あたしの誕生日おめでとうって言ったぁ…。それにっ…名前…呼び捨てっ…。」
「モノは何もねぇからな。」
「モノなんていらないよー!あっくんがお祝いしてくれて、名前呼んでくれるなんてもう最高のプレゼントだよ!ホントにありがとう!ほんっとありがとう!」
「…お前って安上がりな女だな。」
電話の向こうでちょっとばかにしたように笑うあっくんが目に浮かぶ。でもこういう時のあっくんの笑顔はすごく好きだ。だって信じられないくらい優しい笑顔だから。
「安上がりなんかじゃないよ!あっくんの声で誕生日祝ってもらえるなんて死んでもいいくらい幸せだよー一生分の幸せかもしれないっ!」
「喜び過ぎで死ぬなよ、くだらねぇから。」
「死なないよっ!だって去年も今年も誕生日祝ってもらえたもん。生きてれば来年も祝ってもらえるかもしれないじゃん!」
「そーだといいな。」
きっと棒読みで返ってくるだろうと思っていた返事は、想像のはるか斜めをいく、甘くて優しい声だった。