ラブ☆ヴォイス
〝彼女〟は違う
* * *
「あーあ…寝ちゃった。」
「…何を今更。この確信犯。」
すーすーと規則正しすぎる寝息を立てて唯は眠っている。主に達也のせいだ。
「俺は運ばねぇからな。」
「マジ?唯ちゃんのこと俺が触っちゃってもいいの?」
「お好きにどうぞ。」
「ま、俺は移動させないんで、気になるなら御堂がどうぞー。」
明博は立ち上がって缶を片付けた。自分の分のビールは立ち上がったまま飲み干した。
しかしテーブルに突っ伏したまま寝るなんて、痛くねぇのかよ、こいつと思うと余計に呆れて、溜め息をついた。
空き缶を流しに置き、リビングに戻る。ニヤニヤした達也が明博を待ち構えていた。
「…なんだよ。」
「んー?あ、唯ちゃんってほんっと可愛いなーって。」
「はぁ?」
「ねぇ、御堂。」
「何?」
「…本当にもう恋はしないつもり?」
いきなり落ちたトーン、そして達也に似合わない真面目な表情。それが明博を突き刺す。
「あーあ…寝ちゃった。」
「…何を今更。この確信犯。」
すーすーと規則正しすぎる寝息を立てて唯は眠っている。主に達也のせいだ。
「俺は運ばねぇからな。」
「マジ?唯ちゃんのこと俺が触っちゃってもいいの?」
「お好きにどうぞ。」
「ま、俺は移動させないんで、気になるなら御堂がどうぞー。」
明博は立ち上がって缶を片付けた。自分の分のビールは立ち上がったまま飲み干した。
しかしテーブルに突っ伏したまま寝るなんて、痛くねぇのかよ、こいつと思うと余計に呆れて、溜め息をついた。
空き缶を流しに置き、リビングに戻る。ニヤニヤした達也が明博を待ち構えていた。
「…なんだよ。」
「んー?あ、唯ちゃんってほんっと可愛いなーって。」
「はぁ?」
「ねぇ、御堂。」
「何?」
「…本当にもう恋はしないつもり?」
いきなり落ちたトーン、そして達也に似合わない真面目な表情。それが明博を突き刺す。