ラブ☆ヴォイス
涙で声が詰まって、言葉が上手く出てこない。最近、泣いてばかりの自分が嫌になる。
訊かないと決めたのに、訊いてしまいたくなる。訊いたとしてもきっと何も言えないのに。無責任な立場で無責任な言葉をかけてしまうだけなのに。
関係したい、と思ってしまう。知りたい、と思ってしまう。
知らないことを攻め立てるような萱原さんの視線に耐えきれなくなったのも、コーヒーをかけた理由の一つなような気がして。でもそんな自分を認めるのは、あっくんに嘘を吐いているような気がして。
―――こんな自分が嫌だ。こんな自分は最低だ。分かってるのに、あっくんの前でそういう『汚い自分』を見せたくないっていう気持ちが先行する。
「悪いな。」
「え…?」
予想しなかった言葉が耳に届いて、唯は泣き顔のままあっくんの顔を見上げた。そこには、優しいけどどこか辛そうな顔をしたあっくんがいた。
「俺の代わりにお前が泣いてる。ここんとこいつも。お前は泣かなくていいのにな。」
「あ…あたしが勝手に泣いてるだけ…だもんっ…。」
「でも泣いてる事実に変わりはねぇんだよ。本来お前が泣かなくてもいいようなことで…お前を泣かせてる、俺が。」
あっくんの指が頬に触れた。
訊かないと決めたのに、訊いてしまいたくなる。訊いたとしてもきっと何も言えないのに。無責任な立場で無責任な言葉をかけてしまうだけなのに。
関係したい、と思ってしまう。知りたい、と思ってしまう。
知らないことを攻め立てるような萱原さんの視線に耐えきれなくなったのも、コーヒーをかけた理由の一つなような気がして。でもそんな自分を認めるのは、あっくんに嘘を吐いているような気がして。
―――こんな自分が嫌だ。こんな自分は最低だ。分かってるのに、あっくんの前でそういう『汚い自分』を見せたくないっていう気持ちが先行する。
「悪いな。」
「え…?」
予想しなかった言葉が耳に届いて、唯は泣き顔のままあっくんの顔を見上げた。そこには、優しいけどどこか辛そうな顔をしたあっくんがいた。
「俺の代わりにお前が泣いてる。ここんとこいつも。お前は泣かなくていいのにな。」
「あ…あたしが勝手に泣いてるだけ…だもんっ…。」
「でも泣いてる事実に変わりはねぇんだよ。本来お前が泣かなくてもいいようなことで…お前を泣かせてる、俺が。」
あっくんの指が頬に触れた。