ラブ☆ヴォイス
「久しぶりじゃねーか。」
「…なんだよ。」
「挨拶くれぇしろよな。」
「…どーも。」
「その様子じゃ、あんまり進展ねぇみてぇだな。」
「…うるせぇよ。」

 早速険悪。ど…どうしよう…この空気…。

「荷物、後ろに乗せるの?」
「おお。持ってこい。」
「卓真、こっちだって。光も。」
「…ああ。」

 ありがとう華!華の一言に救われて、車の後ろに荷物を乗せた。そしてそれぞれ席に着く。唯の隣には光。向かいには華、そして華の隣には卓真。

「んじゃ出発ねー!」
「お願いしまーす!」
「お願いしますっ!」

 車が走り出す。…微妙な空気を携えて。
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