ラブ☆ヴォイス
「御堂明博という人間が嫌いなんじゃなくて、自分の目的のためには邪魔なのよ。」
「目的?」
「そ。そこは唯が気付くべきところだから何も言わないけど。」
「もぉー…それじゃダメなんだってばー!」
「唯が鈍いのが罪。」
「罪ぃ~?」

コンコン…

「あれ、誰だろ?はぁーい!」

唯はホテルのドアを開けた。そこには…

「あ、唯ちゃん!海でみんなで遊ばない?でお昼はバイキング行こっかーって考えてたんだけど。」
「海!はいっ!行きます行きますっ!」
「じゃあー卓真くんと光くんだっけ?二人にも伝えておいてくれる?」
「はいっ!」
「準備できたらフロント前に集合ってことで。」
「分かりましたっ!」
「二人の水着、楽しみにしてるね?」
「へっ?」
「…とんだ変態ヤローなのね、空野達也って。」
「あれぇー男なら普通のリアクションじゃない?華ちゃん、手厳しー!」
「あたしも期待してるわよ?声優さんの筋肉ってどんなものなのか。」
「うわぁ…プレッシャー大だなぁ…。それじゃあ後でね♪」
「はっ…はいっ!」

 達也が嵐のように去って行った。
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