ラブ☆ヴォイス
「お前さ、御堂のどこが好きなんだよ。」
「え?」
「御堂のこと、全部分かってて好きっつってんの?」
「そ…それは…。」
「お前ばっかりが好きなんじゃねーの?」
「……。」
小さい影が俯く。俯かせてるのは、…自分だった。
「そろそろ、辛いんじゃないの、お前。前向きで一直線で素直で…そこがお前のいいところだけど、見返りを求めないでいられるほど、子どもでもねぇだろ?」
「……。」
「俺にしとけよ。後悔させねぇから。」
「……。」
「キスしたこと、謝んねぇよ。」
「え…?」
「御堂には負けない、絶対に。」
「光…。」
消えそうな声でそう呟く唯。それが今の限界のようにも思える。
「…答え、お前の気持ちが落ち着いたら聞かせて。とりあえず戻ろう。」
「…っ…ごめっ…ちょっと一人で考えさせて!」
そう言うなり走っていく足音が遠ざかっていくのが耳に届く。残された奴も、あいつが向かって行く方に足を向けて進んでいく。遠ざかる音を聞きながら、明博はゆっくりと息を吐いた。
「え?」
「御堂のこと、全部分かってて好きっつってんの?」
「そ…それは…。」
「お前ばっかりが好きなんじゃねーの?」
「……。」
小さい影が俯く。俯かせてるのは、…自分だった。
「そろそろ、辛いんじゃないの、お前。前向きで一直線で素直で…そこがお前のいいところだけど、見返りを求めないでいられるほど、子どもでもねぇだろ?」
「……。」
「俺にしとけよ。後悔させねぇから。」
「……。」
「キスしたこと、謝んねぇよ。」
「え…?」
「御堂には負けない、絶対に。」
「光…。」
消えそうな声でそう呟く唯。それが今の限界のようにも思える。
「…答え、お前の気持ちが落ち着いたら聞かせて。とりあえず戻ろう。」
「…っ…ごめっ…ちょっと一人で考えさせて!」
そう言うなり走っていく足音が遠ざかっていくのが耳に届く。残された奴も、あいつが向かって行く方に足を向けて進んでいく。遠ざかる音を聞きながら、明博はゆっくりと息を吐いた。