ラブ☆ヴォイス
唯の気持ちが〝恋〟だと知っていた。憧れから始まったのかもしれないけど。遠くにいた時はまだ憧れのままだったのかもしれないけど。
少なくとも今は、憧れなんかじゃない。ただ、真っすぐに、その想いは御堂明博に続いている。一度も自分に向けられることのなかった想いが、ただ、そこにあった。
「…とりあえず、あいつらくっつかねぇと諦められそうにねーんだけど。」
何にキレたんだか知らないけど、御堂明博はいきなり帰るし。…つーか、唯もその背中を追いかねない。今なら。迷いが全て無くなった唯は、ありえないくらい強い。どれだけ離れてしまったって、そんな障害なんて突っぱねられるくらいには。
「ま、頑張れ、唯。…お前が頑張ってくれねぇと、俺も頑張れそうにねぇから。」
もうここに唯はいないけれど。それでも誰もいない空間の中にこう言葉を落とさずにはいられなかった。
少なくとも今は、憧れなんかじゃない。ただ、真っすぐに、その想いは御堂明博に続いている。一度も自分に向けられることのなかった想いが、ただ、そこにあった。
「…とりあえず、あいつらくっつかねぇと諦められそうにねーんだけど。」
何にキレたんだか知らないけど、御堂明博はいきなり帰るし。…つーか、唯もその背中を追いかねない。今なら。迷いが全て無くなった唯は、ありえないくらい強い。どれだけ離れてしまったって、そんな障害なんて突っぱねられるくらいには。
「ま、頑張れ、唯。…お前が頑張ってくれねぇと、俺も頑張れそうにねぇから。」
もうここに唯はいないけれど。それでも誰もいない空間の中にこう言葉を落とさずにはいられなかった。