ラブ☆ヴォイス
「…さぁな。」
「まーたそうやってすぐ誤魔化すんだからなー…御堂は。でも、いつまでもそんな風に逃げられるなんて思わない方がいいよ?」
「…どういう意味だよ?」
「俺からは逃げられても、唯ちゃんからは逃げられっこない。」
どこか確信めいた様子でそういう達也に何も言えなくなった。こういう時の自信はどこからやってくるんだか…。
「明日までオフだよね?」
「ああ。」
「そっか。じゃあとりあえず帰ります。午前中は出掛けてもいいけど、午後は家にいろよ?」
「なんで?」
「唯ちゃんに謝んないとダメだろ、御堂は。」
「別に謝ることなんてねぇよ。」
「…唯ちゃんとぎこちないままじゃ嫌なくせに。あのねーいい加減素直になりなさい。大事にしたいって思った瞬間にその子を大事にしないと後悔するよ。」
「…あっそ。助言として受け取っておく。」
「可愛くねぇーなぁー。」
「可愛くなくて結構だよ。」
電話はそこで切れた。
「素直…ねぇ…。」
もう長いこと、素直になるなんてことをしてこなかった気がする。
「なれそうもねぇ。」
ふと夢の中のあいつの涙が思い出されて、少しだけ胸が疼いた。
「まーたそうやってすぐ誤魔化すんだからなー…御堂は。でも、いつまでもそんな風に逃げられるなんて思わない方がいいよ?」
「…どういう意味だよ?」
「俺からは逃げられても、唯ちゃんからは逃げられっこない。」
どこか確信めいた様子でそういう達也に何も言えなくなった。こういう時の自信はどこからやってくるんだか…。
「明日までオフだよね?」
「ああ。」
「そっか。じゃあとりあえず帰ります。午前中は出掛けてもいいけど、午後は家にいろよ?」
「なんで?」
「唯ちゃんに謝んないとダメだろ、御堂は。」
「別に謝ることなんてねぇよ。」
「…唯ちゃんとぎこちないままじゃ嫌なくせに。あのねーいい加減素直になりなさい。大事にしたいって思った瞬間にその子を大事にしないと後悔するよ。」
「…あっそ。助言として受け取っておく。」
「可愛くねぇーなぁー。」
「可愛くなくて結構だよ。」
電話はそこで切れた。
「素直…ねぇ…。」
もう長いこと、素直になるなんてことをしてこなかった気がする。
「なれそうもねぇ。」
ふと夢の中のあいつの涙が思い出されて、少しだけ胸が疼いた。