ラブ☆ヴォイス
 荷物を自分の家に下ろし、そのまま外へと出る。あっくんの家の前まで来た。

 ドクン、ドクンと高ぶる心臓の音。ドキドキとは別の、緊張。…またあんな風に拒絶されるかもしれない。それでもめげないと思って来たけれど、でも…怖くないわけじゃない。だって、悲しくはあったから。涙は出たから。

 でも、それでも、あたしの中にある全ての〝好き〟を伝えたいから。
 ありったけの〝好き〟をあなたに。どうしても届けたい。伝わるまで伝えるから。

 ふーっと一回だけ大きく深呼吸をして、唯はそっと、あっくんの部屋のドアをノックした。
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