ラブ☆ヴォイス
* * *


「お先に失礼します!」

「綾瀬さんの代わり、お疲れ!助かったよ!」

「いえっ!」


どうにかなっちまいそうなほど減った腹をさすりながら、俺は裏口から外へと出た。
チャリの鍵をさし、ペダルをこぐ。


…流れていく景色の中、いるはずのない人がいそうにもない場所にいた。


「…ん?今のって…。」





マックの道路に面した方の席に一人で、ポテトをちびりちびりとかじっている。
相変わらずの腫れぼったい顔と目。





「綾瀬さん!?」





俺はチャリを止め、マックのドアを開けた。





「綾瀬さん!こんなとこで何やってるんですか!?」

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