ラブ☆ヴォイス
「…空野…達也!」
驚いた顔が一瞬にして憎悪の表情に変わる。
ニコニコと可愛い顔して近付いてくる女は腐るほど見てきたけれど、こんな女は初めてだ。
『彼女』はとにかく何でも俺にとっては『初めて』だった。
「まぁまぁそんな怒った顔しないでよ。」
「あんたのこと嫌いなのよ!」
「それは君の表情を見れば分かるよ。この前はどうも。いきなり殴られてびっくりしたよ。」
「殴られて当然でしょ?」
「身に覚えはあるけど。
君、由実の身内?」
「妹!」
「へぇー妹かぁ…名前は?」
「…っ…そういうチャラいところがまず嫌いなのよ!」
「へ?」
「そのチャラそうな顔、表情、服装、言動。そしてお姉ちゃんを傷付けていること。
全部含めてあんたなんか大っ嫌いよ!」
…そこまで真っすぐに嫌い、と言われた経験はもちろんない。
だからこそ俺の耳に、彼女の澄んだ声がえらく響く。
「由実、傷付いてるの?」
「当たり前でしょ!?浮気されたんだから!」
「…そっか。由実は『本気』だったんだね。」
まぁ、俺と遊んでる、って風には見えなかったけど。
でも由実は俺の軽さのようなところを見透かしているような気もしていたから。
驚いた顔が一瞬にして憎悪の表情に変わる。
ニコニコと可愛い顔して近付いてくる女は腐るほど見てきたけれど、こんな女は初めてだ。
『彼女』はとにかく何でも俺にとっては『初めて』だった。
「まぁまぁそんな怒った顔しないでよ。」
「あんたのこと嫌いなのよ!」
「それは君の表情を見れば分かるよ。この前はどうも。いきなり殴られてびっくりしたよ。」
「殴られて当然でしょ?」
「身に覚えはあるけど。
君、由実の身内?」
「妹!」
「へぇー妹かぁ…名前は?」
「…っ…そういうチャラいところがまず嫌いなのよ!」
「へ?」
「そのチャラそうな顔、表情、服装、言動。そしてお姉ちゃんを傷付けていること。
全部含めてあんたなんか大っ嫌いよ!」
…そこまで真っすぐに嫌い、と言われた経験はもちろんない。
だからこそ俺の耳に、彼女の澄んだ声がえらく響く。
「由実、傷付いてるの?」
「当たり前でしょ!?浮気されたんだから!」
「…そっか。由実は『本気』だったんだね。」
まぁ、俺と遊んでる、って風には見えなかったけど。
でも由実は俺の軽さのようなところを見透かしているような気もしていたから。