ラブ☆ヴォイス
* * *
それから…えっと、何日か後の夜。
俺は由実に会いに行くと決めた。
由実の妹である彼女に浮気がバレてから、なんとなく気まずさみたいなものを覚えてしまって連絡していない。
由実の家は家族で住んでいて、ちょっと高めのマンション。
確か8階だったよな…。
そう思いながらマンションの方へと曲がると、…またしても観たことのある背中。
凜としていて真っすぐ伸びた背筋。
焦げ茶色のショートカット。
声をかけずには、もちろんいられなかった。
「そこのかーのじょっ!」
…振り返った彼女はもちろんお決まりのあの表情を浮かべていた。
〝空野達也…最悪〟って感じの。
「声の掛け方も最悪。」
そう俺に言うと、彼女はどうやら俺を見なかったことにしたらしい。
そのまますたすたと歩き始めた。
それから…えっと、何日か後の夜。
俺は由実に会いに行くと決めた。
由実の妹である彼女に浮気がバレてから、なんとなく気まずさみたいなものを覚えてしまって連絡していない。
由実の家は家族で住んでいて、ちょっと高めのマンション。
確か8階だったよな…。
そう思いながらマンションの方へと曲がると、…またしても観たことのある背中。
凜としていて真っすぐ伸びた背筋。
焦げ茶色のショートカット。
声をかけずには、もちろんいられなかった。
「そこのかーのじょっ!」
…振り返った彼女はもちろんお決まりのあの表情を浮かべていた。
〝空野達也…最悪〟って感じの。
「声の掛け方も最悪。」
そう俺に言うと、彼女はどうやら俺を見なかったことにしたらしい。
そのまますたすたと歩き始めた。