ラブ☆ヴォイス
* * *


「達也!たーつーやー!」

「え…あ、亜実!」

「普通は迎えに来てくれた人が見つけるもんでしょ?」

「ごめんごめん。ちょっと思い出してた。」

「は?何を?」

「え、あー俺たちの出会い?」

「なんでそんなことっ…!」

「だって衝撃的だったからさー。だって初対面で殴られてカップルになるとか多分ないだろ、マジで。」

「だからっ…それは!」

「…でも、とりあえずは…。」

「え…?」


ほんのり頬を赤く染めて、挑戦的に俺を睨む彼女の細い腕を掴んでそのまま引き寄せる。
彼女の肩に顎を軽く乗せ、耳元で囁いた。





「おかえり。会いたかった。」

「…ただいま。」





俺の声に応じて、彼女は俺の腕の中で小さくそう言った。

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