ラブ☆ヴォイス
「ちょっと会いたい…かも。」

「でしょでしょー!亜実とは正反対のタイプだからすっげー仲良くなれる気がする!」

「そうね、彼氏にベタ惚れじゃないってとこからして正反対かも。」

「ちょ…亜実!それはちょっと撤回してよ!」

「嫌よ。だって事実だし。」

「まぁ事実だけども!」

「あ、じゃあ今日御堂さんとこ行こうよ!彼女さんもいるかもだし。」

「えー今日は嫌だなー俺。」

「なんで?」

「だってさ…。」





丁度自分の車のところまで来た。
…彼女を車に押し付け、身体をぐっと寄せる。





「あのねぇ、ここ駐車場なんですけど?」

「分かってるよ。ついでに言うと、誰もいないのも分かってる。少なくとも俺らの周りには誰もいない。」

「疲れてるんですけど?」

「分かってるって。だから御堂んち行くのはやめ。
今日は俺もオフだし、ずっと一緒にいたい。
会えなかった分、亜実を感じてたいんだ。」

「…そういうセリフだけイイ声で言うなんて、声優ってある意味卑怯よね。」

「職業病って言ってくれる?」


そこまで言って、俺はそのまま彼女の唇に自分の唇を重ねた。

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