ラブ☆ヴォイス
「もっ、もしもし。」
『唯?』
「あ、あっくん、お仕事お疲れ様。」
『ああ。これから新幹線乗って帰るから。そっち着くのが11時くらいになると思うから、先に寝てろよ?』
「えっと、うん。お風呂とご飯は用意してあるからね。」
『…なんか、声変だな。風邪ひいた?』
(うっ…す、するどい…!)
「ひいてないよ。大丈夫。」
『…っと出発時間だ。悪い。じゃあとりあえず明日はオフだからゆっくりしよう、な?』
「…うん。」
『じゃ、おやすみ。』
この上なく甘くて大好きな声が耳元に残る。あっくんにしてみればいつも通りの声で、いつも通りのやり取りでしかないものが、唯には違うものに聞こえてしまう。たった3日間を上手に過ごすことができない自分が酷く惨めに見える。仕事だってそれなりにはこなしたが、家にいる時間には溜め息ばかりだった。
「…あっくんはちゃんといつも通りなのになぁ…。」
そんなことを思いながら、ソファーの上で膝を抱えた。ゆっくり瞳を閉じると、あっくんの優しい声が勝手に響いてきて、自然と涙が出てきた。
『唯?』
「あ、あっくん、お仕事お疲れ様。」
『ああ。これから新幹線乗って帰るから。そっち着くのが11時くらいになると思うから、先に寝てろよ?』
「えっと、うん。お風呂とご飯は用意してあるからね。」
『…なんか、声変だな。風邪ひいた?』
(うっ…す、するどい…!)
「ひいてないよ。大丈夫。」
『…っと出発時間だ。悪い。じゃあとりあえず明日はオフだからゆっくりしよう、な?』
「…うん。」
『じゃ、おやすみ。』
この上なく甘くて大好きな声が耳元に残る。あっくんにしてみればいつも通りの声で、いつも通りのやり取りでしかないものが、唯には違うものに聞こえてしまう。たった3日間を上手に過ごすことができない自分が酷く惨めに見える。仕事だってそれなりにはこなしたが、家にいる時間には溜め息ばかりだった。
「…あっくんはちゃんといつも通りなのになぁ…。」
そんなことを思いながら、ソファーの上で膝を抱えた。ゆっくり瞳を閉じると、あっくんの優しい声が勝手に響いてきて、自然と涙が出てきた。