ラブ☆ヴォイス
* * *
ガチャリ、と鍵の開く音がして、唯はゆっくりと顔を上げた。
「…ただいま。寝てろっつったのに起きてたのかよ。」
「…あ、っくん…。あっくん…!」
ソファーを離れ、思い切りあっくんの方に駆け寄り手を伸ばした。自分からまるで子どものようにあっくんに抱きついた。
「な、お前どうしたんだよ。…どうした?」
最初は驚いたような声を出したあっくんの声が、優しいものに変わった。唯の後頭部を撫でる手も、間違いなくいつものあっくんだ。
「…なーんで泣いてるんだよ。何か嫌なことあったのか?」
「…違うの。何もなかった。…ただ…。」
腰が優しく引かれ、頭が一定のリズムで撫でられる。あっくんの香りが全身を包み、身体がじんわりと安らいでいく。
「なんだよ、あ!あれだな。…寂しかった?」
唯はあっくんの腕の中で静かに頷いた。寂しかった。たった3日間ですら耐えられないほどに毎日があっくんで満ちていたことを、当たり前のように感じさせられた。
「やけに素直じゃん。なぁ、顔上げて。」
「…うん…。」
すっと顎にかかった指がゆっくり唯の顔を上げていく。唯は少し背伸びをして、あっくんは少し身を屈めて唇を重ねた。軽く、何度も、何度も。瞳を開けて目が合えば、自然と笑みが零れた。
「…3日間ですら我慢できないとか…あたし、重いよね?」
「笑ったり泣いたりへこんだり…お前はまったく忙しいやつだよな。」
「だって…け、結婚したっていうのに不安で、でも、あっくんは全然変わらないし…。」
「さっきの質問の答えだけど、重くない。つーかこんなに家あけるの久しぶりだったし、お前なら寂しくなるかもなとか思ってたから、別に大丈夫。それよりお前は落ち着いたわけ?」
「…うん。抱きついたら大丈夫。なんか落ち着いた。」
「ん。ならいい。」
そう言ってあっくんはもう一度唯の顔を見て微笑みながら、頭を撫でた。
ガチャリ、と鍵の開く音がして、唯はゆっくりと顔を上げた。
「…ただいま。寝てろっつったのに起きてたのかよ。」
「…あ、っくん…。あっくん…!」
ソファーを離れ、思い切りあっくんの方に駆け寄り手を伸ばした。自分からまるで子どものようにあっくんに抱きついた。
「な、お前どうしたんだよ。…どうした?」
最初は驚いたような声を出したあっくんの声が、優しいものに変わった。唯の後頭部を撫でる手も、間違いなくいつものあっくんだ。
「…なーんで泣いてるんだよ。何か嫌なことあったのか?」
「…違うの。何もなかった。…ただ…。」
腰が優しく引かれ、頭が一定のリズムで撫でられる。あっくんの香りが全身を包み、身体がじんわりと安らいでいく。
「なんだよ、あ!あれだな。…寂しかった?」
唯はあっくんの腕の中で静かに頷いた。寂しかった。たった3日間ですら耐えられないほどに毎日があっくんで満ちていたことを、当たり前のように感じさせられた。
「やけに素直じゃん。なぁ、顔上げて。」
「…うん…。」
すっと顎にかかった指がゆっくり唯の顔を上げていく。唯は少し背伸びをして、あっくんは少し身を屈めて唇を重ねた。軽く、何度も、何度も。瞳を開けて目が合えば、自然と笑みが零れた。
「…3日間ですら我慢できないとか…あたし、重いよね?」
「笑ったり泣いたりへこんだり…お前はまったく忙しいやつだよな。」
「だって…け、結婚したっていうのに不安で、でも、あっくんは全然変わらないし…。」
「さっきの質問の答えだけど、重くない。つーかこんなに家あけるの久しぶりだったし、お前なら寂しくなるかもなとか思ってたから、別に大丈夫。それよりお前は落ち着いたわけ?」
「…うん。抱きついたら大丈夫。なんか落ち着いた。」
「ん。ならいい。」
そう言ってあっくんはもう一度唯の顔を見て微笑みながら、頭を撫でた。