餌は貧血少女!?〜吸血鬼に愛されて〜
『ミヤ・・・どうだった・・・?』
なるべく自然に・・・・・・
愁にバレちゃいけない・・・・・・
『なんか風邪だって!体がだるいのもそのせいらしい・・・心配して損したー!』
私は明るい口調で言い放った
『本当か?』
やけに愁の視線が痛い・・・・・・バレた・・・かな・・・?
『う、うん!心配掛けてごめんね?』
『・・・ハァ・・・よかった・・・ったく・・・心配掛けんなよなぁ〜?』
よかった・・・バレてないみたいだ・・・・・・
『ごめんごめん!あ・・・でも・・・念のために明日まで入院だって!愁の誕生日には退院出来る!』
『そっかぁ〜・・・退院したらお前の好きな公園に行こうぜ?』
私の頭に手を乗せて嬉しそうに語る愁・・・・・・
あの公園か・・・愁と行くの久しぶりだな・・・・・・
『うん!行く!!』
私の返事を確認した後、愁は“また明日来るから”と言って部屋を出ていった
部屋の窓からは夕日の金色の光がキラキラと差し込んでいる・・・
明日は・・・お母さん達に打ち明けよう
私は・・・・・・愁の誕生日の翌日・・・消滅する・・・・・・
私はベッドに横になり、寝ようとそのまま瞼を下ろした
愁の誕生日まで・・・・・・後2日・・・・・・