餌は貧血少女!?〜吸血鬼に愛されて〜


『ミヤ・・・どうだった・・・?』


なるべく自然に・・・・・・


愁にバレちゃいけない・・・・・・


『なんか風邪だって!体がだるいのもそのせいらしい・・・心配して損したー!』


私は明るい口調で言い放った


『本当か?』


やけに愁の視線が痛い・・・・・・バレた・・・かな・・・?


『う、うん!心配掛けてごめんね?』


『・・・ハァ・・・よかった・・・ったく・・・心配掛けんなよなぁ〜?』


よかった・・・バレてないみたいだ・・・・・・


『ごめんごめん!あ・・・でも・・・念のために明日まで入院だって!愁の誕生日には退院出来る!』


『そっかぁ〜・・・退院したらお前の好きな公園に行こうぜ?』


私の頭に手を乗せて嬉しそうに語る愁・・・・・・


あの公園か・・・愁と行くの久しぶりだな・・・・・・


『うん!行く!!』


私の返事を確認した後、愁は“また明日来るから”と言って部屋を出ていった


部屋の窓からは夕日の金色の光がキラキラと差し込んでいる・・・


明日は・・・お母さん達に打ち明けよう





私は・・・・・・愁の誕生日の翌日・・・消滅する・・・・・・





私はベッドに横になり、寝ようとそのまま瞼を下ろした










愁の誕生日まで・・・・・・後2日・・・・・・












< 14 / 46 >

この作品をシェア

pagetop