餌は貧血少女!?〜吸血鬼に愛されて〜
誕生日まで・・・後1日
――――――――次の日
私はふらふらとした足取りである目的地へと向かっていた
私の病室は3階・・・目的地は5階・・・・・・
血が足りない私には、ちょっとの距離も長く感じる
ガラッ――――
私は目的の部屋のドアを思いっ切り開けた
『ミヤ・・・体、大丈夫?私から行けなくてごめんね?』
『大丈夫よ、お母さん』
そう言って、私はお母さんのベッドの横の椅子に腰掛けた
頭がぐらぐらする・・・・・・
『お父さんはもうじき来るわ』
お母さんは私の頭を撫でながら優しく微笑んだ
お母さん・・・痩せたなぁ・・・・・・なんて、思いたくなくても思ってしまう・・・
お母さんは仕事で無理をし過ぎて、1年前から病院に入院している
お父さんはそんなお母さんの分も必死に働いて、家にはあまり帰ってこない
最初は過労と診断されたお母さんも、後々、ガンだと言うことが分かった
もう・・・先が長くない事も・・・・・・
だけど・・・私が先にこの世から居なくなるなんて・・・親不孝よね・・・・・・・・・
私は下を向いて、苦笑いを浮かべた