餌は貧血少女!?〜吸血鬼に愛されて〜
ガラッ―――――
『あ・・・お父さん・・・』
息を切らしたお父さんが入口に立っている
『大事な話があるって言うから・・・・・・』
それで飛んできてくれたんだ・・・・・・
『お父さん・・・座って・・・?』
私の言葉にお父さんは黙って従う
私達の間に・・・暫しの沈黙が流れた
『お父さん・・・お母さん・・・・・・・・・』
私は沈黙を破るようにゆっくりと口を開く
『・・・・・・私は・・・2日後・・・消滅します・・・・・・』
『『・・・・・・ッ!?』』
目を見開いて、私を見つめる二人に私は言葉を続ける
『お医者さんに・・・血が足りないって言われたの・・・・・・婚約が出来ないって・・・・・・』
『嘘だろ・・・・・・』
もうすでに泣いているお母さんの背中を摩りながら、お父さんが言葉を漏らした
残念だけど・・・嘘じゃないんだよ・・・・・・