餌は貧血少女!?〜吸血鬼に愛されて〜






――――――――――☆


『そろそろ・・・愁が来るかも・・・・・・』





私は時計を見ながら呟いた


学校がそろそろ終わる時間だ


愁は学校を休んで病院に来ると朝から電話で言っていたけど、私が止めた


本当は傍に居て欲しかったけど・・・迷惑を掛けちゃいけないから・・・・・・





『愁くんは・・・どうするの?』


『愁には言わない・・・・・・』


『婚約は・・・・・・?』


婚約・・・・・・


この言葉を聞くと、胸が痛い・・・・・・


『愁の事・・・好きだけど・・・・・・付き合ってる訳じゃないし・・・・・・愁には他に婚約する人が見付かるよ』


“じゃあね”そう言って、私はお母さんの病室から出た






愁と婚約したかった・・・・・・


でも、それは叶わない夢・・・・・・


私は消滅するんだから・・・・・・












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