餌は貧血少女!?〜吸血鬼に愛されて〜
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『そろそろ・・・愁が来るかも・・・・・・』
私は時計を見ながら呟いた
学校がそろそろ終わる時間だ
愁は学校を休んで病院に来ると朝から電話で言っていたけど、私が止めた
本当は傍に居て欲しかったけど・・・迷惑を掛けちゃいけないから・・・・・・
『愁くんは・・・どうするの?』
『愁には言わない・・・・・・』
『婚約は・・・・・・?』
婚約・・・・・・
この言葉を聞くと、胸が痛い・・・・・・
『愁の事・・・好きだけど・・・・・・付き合ってる訳じゃないし・・・・・・愁には他に婚約する人が見付かるよ』
“じゃあね”そう言って、私はお母さんの病室から出た
愁と婚約したかった・・・・・・
でも、それは叶わない夢・・・・・・
私は消滅するんだから・・・・・・