TRAP-トラップ-
‐Play‐
ガチャッ
ドアの向こうには翔矢と当真が立っていた。
その二人の手には
沢山の黒いものが抱えられていた―
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「俺達が行った部屋には沢山の銃などがあった。一応の時の為に皆それぞれ持っておいてくれ」
翔矢が皆に言いながら1人1人に渡す。
[1人分]
銃1挺
弾3ケース
ポケットナイフ2本
「あ、使い方は俺に聞いてくれな」
「ぁ。じゃあ・・・」
沙耶が小さく手を上げる。
「こーやって・・・」
当真は丁寧に説明を始めた。
その時
ビーーーーーーーーーーーーーーー!
「「!?」」
全員が驚き、耳をすました。
『ザ・・・・・ザザ・・・皆さん、聞こ・・・えますか?・・・TRAPGAMEが始・・・まりま・・・した。・・・生き・・・残りたければ・・・1人の男を殺・・・し・・・てください。・・・そう・・・僕を・・・・・・・では・・・・・・START・・・で・・・す・・・ご検・・・討を祈りま・・・す・・・フフッ・・・プツンッ』
「・・・・・・・・・・え?」
チッ・・・
音の元をたどると、
それは翔矢だった。
「なんだよ・・・」
「・・・とりあえず」
当真は話し始めた。
正直あたしは現状に追いつけてない。
「今言っていたこと嘘だとは思えない。皆で他の部屋を調べに行かないか?」
「そうする・・・べきだよな」
陸は当真の意見に賛成し、次へ、次へと全員が賛成した。
全員で立ち上がって、当真の後に続いた―・・・