TRAP-トラップ-
【GAMEのハジマリ】
当日。
この前はokしたものの、
かなり不安。
なんでかわかんないけど待ち合わせ場所に早めに来た。
寒いのになあ。
何で早くきちゃったんだろ。
「よっ!」
ポンと肩を叩かれ振り返ると幼馴染の翔矢だった。
「翔矢か・・・。」
「・・・なんだよ。」
ムッとした顔で見る翔矢。
本当に子供。笑
だからからかうとかなり面白い。
あたしはクスクスと笑う。
―ずっとこの時がとまっていればいい。
そう思ってた。
「あのぉ・・・」
透き通るような声。
その声の主は頭に大きめなピンクのリボンをしたチョコレート色の髪の女の子。
食べたくなるような。
可愛い子。
「・・・え?」
あたしがまぬけな声をだすと、
「・・・トラップの方ですか・・・?」
と聞いてきた。
可愛い、本当にかわいい。
「・・・はい(*´I`*)」
年は同じぐらいかな?
「あたしは優奈です。よろしくね。」
あたしはパーフェクトな笑顔で言う。
「俺翔矢。よろしくー」
あたし達の自己紹介が終わると、その娘の俯いていた顔がパッと上を向いた。
「私は沙耶です、よろしくおねがいします!」
ニコッと笑う。
うん、可愛すぎ。