TRAP-トラップ-
「うーん・・・残りの2人来ないなあ」
あたしは呟いたように言った。
はっきりいって、15分くらいずっと待ってる。
待つのが苦手なあたしにとって30分ぐらいに思えた。
「確かに・・・おっせえ」
「・・・早く来るといいですね」
他の2人も同じなのかな?
そう思いながらボーッとしていた。
その時
ドンッ
いきなりあたしの背中に誰かがぶつかった。
「ッッ!?」
あたしはすごい勢いで転んだ。
「いった・・・ぁ・・・」
強くうったけど、すり傷とかはないみたい。
てか、、、、誰!?
「だっ・・・大丈夫ですか!?」
そこには黒髪の綺麗な男の人が立っていた。
「はっ・・・はい」
差し出された手を引き、、その人をまじまじと見つめる。
男の人は翔矢や、沙耶を見回す。
そして静かに口を開いた。
「君達はTRAPの人・・・?」
あたし達は間をあけて、はいと返事をした。
すると、男の人は安心したように言った。
「俺は当真。よろしくな」
当真!大人のオーラ!
よく男の人を綺麗って言うけど、まさにソレ。
見た目二十歳・・・かな?
まあ、これであと残るは1人、リク。