TRAP-トラップ-
それから10分後のこと。
あたし達は変わらず楽しく話をしていた。
そんな時に。
後ろから声がふってきた。
「あ、もしかしてTRAPの人?」
またそのパターン!と思いきや振り返ると女の子(?)が立っていた。
コレまた可愛いな!
でも、声は軽くショタ系の男の子・・・みたいな。
あたしは首をひねりながら、皆を見回した。
皆は何を考えているのか分からないけど呆然として突っ立っていた。
「・・・あれ?もしかして人違い?・・・」
すかさず当真が答える。
「あ・・・そうですよっ」
その子は茶髪でショートより・・・少し短めだ。
やっぱ女の子だ!可愛いもん!
「あ~よかったぁ。俺、陸。よろしくねー」
それに答えるあたし。
「よろしく、あたし優奈です・・・」
・・・え?
俺?
まさかの・・・男っ!?
「・・・まじかぁ。」
気がついたら声にでてた。
あわてて口元に手をあてる。
意味ないんだけど瞬間的に。
だけど皆は自己紹介をしていて気がつかなかったみたい。
うん、よかった。
「じゃあ全員そろったし、どうする?」
翔矢が皆に聞く。
「・・・カラオケ・・とか!?」
それに陸が答えた。
ってことでカラオケに行くことになった。
皆はぞろぞろと移動していく。
あたしも皆についていった。