TRAP-トラップ-
☆陸side


「・・・ん?・・・」

ああ、そか。

カラオケで寝ちゃって・・・・

「!?」

ここ・・・どこだよ・・・。

周りを見回す。

横には眠ってる優奈と沙耶。

そして目の前には1つのドア。

それ以外に何もない。

気がついたときには俺はもうドアノブに手をかけてた。


ガチャ・・・キィー・・・



ドアは音を立てて開いた。

ドアの前には2人の人影と光が見える。

薄暗くてよく見えない。

俺は思い切って警戒した声を掛ける。

「・・・誰だ?」

その人影は勢いよく振り返った。

「ああ・・・陸か」

「翔矢!それに当真!」

光は懐中電灯だった。

「ここは・・・どこなんだ」

翔矢と当真は首を横に振る。

俺は視線を落とし、懐中電灯を見る。

「・・・それは?」

ん、これか、と当真は答える。

「その部屋に落ちてたんだよ。」

当真は俺のいた部屋を指差して言った。

ふいに俺は思った。


“俺達は、閉じ込められたのか?”

「あ」

そうだ!

ポケットに携帯があるじゃ・・・・ん・・・。




・・・ない。

まじかよ・・・。
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