-短編集-『泡雪』
窓が開いた途端、景色が変わり、樹木が連なり始めた。
そして、列車は突如、徐行運転に切り替わった。
「スピード、落ちてるみたいなんですけど・・・」
「そうだね、まあ、その必要があるからね」
ワタシは全然説明してくれない。
話が長い人が嫌いだから、確かにいつもの私もそうだけど、こんなときばかりはきちんと何が起こっているのか説明してくれよ、と思った。
「まもなく、・・・まもなく・・・」
車内アナウンスが流れ始めて耳を澄ましたが、CDがとんだ様に「まもなく」しか繰り返さずさらに、混乱。
「まもなく、だからさ」
まもなく、なんなのー!!と、叫びたいが、そのアナウンスを聞いてたくさんのワタシが各々、準備を始めた。
下車するような感じだが・・・
鞄のチャックを開けて、中をごそごそといじっている。
みんな。
そして、列車は突如、徐行運転に切り替わった。
「スピード、落ちてるみたいなんですけど・・・」
「そうだね、まあ、その必要があるからね」
ワタシは全然説明してくれない。
話が長い人が嫌いだから、確かにいつもの私もそうだけど、こんなときばかりはきちんと何が起こっているのか説明してくれよ、と思った。
「まもなく、・・・まもなく・・・」
車内アナウンスが流れ始めて耳を澄ましたが、CDがとんだ様に「まもなく」しか繰り返さずさらに、混乱。
「まもなく、だからさ」
まもなく、なんなのー!!と、叫びたいが、そのアナウンスを聞いてたくさんのワタシが各々、準備を始めた。
下車するような感じだが・・・
鞄のチャックを開けて、中をごそごそといじっている。
みんな。