-短編集-『泡雪』
少しずつ集めたパーツが、ひとりでにくっつき始め、目の前で形になり始めた。
すると、窓の外に、頭部が流れてきた。
さっきから随分長いことこうしているけど、頭が枝の先についていたのは初めてだ。
絶対に取り損ねるわけにはいかない。
私は、窓から落ちるのではないかというほど身を乗り出し、手を伸ばした。
しっかりと抱きしめたその顔は、彼のものだった。
すると、窓の外に、頭部が流れてきた。
さっきから随分長いことこうしているけど、頭が枝の先についていたのは初めてだ。
絶対に取り損ねるわけにはいかない。
私は、窓から落ちるのではないかというほど身を乗り出し、手を伸ばした。
しっかりと抱きしめたその顔は、彼のものだった。