-短編集-『泡雪』
そうして何度も、

忘れたい

忘れたくない

忘れたい

忘れられそう

忘れたくない

…と繰り返すうちに時はたち、


会うことはないまま、今までやってきたのに。


私は、今日。

彼に会うための、口紅の色を選ぶ。


< 13 / 118 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop