-短編集-『泡雪』
その時。

『VVVVV、VVVVV』

鞄の中で携帯が震えた。


私はガサゴソとまさぐり、携帯を探して手にとる。

二つ折りの携帯を、ぱっと開いてみると、泰輔からのメールだった。


携帯の時計は、21:03と表示されていた。


遅れる…のかな?……


メールを慌てて開封する。


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