-短編集-『泡雪』
『俺、おまえがどんな気持ちでも……そばにいたい、他に好きな人がいても、一緒にいられるだけでいいんだ』
−−ルリじゃなきゃ、駄目なんだ。
もう、何度か聞いた台詞だったけど、ベットの上で聞くと、全く違う言葉のように聞こえた。
私は、さっき飲んだワインのほろ酔いも手伝って、大胆で、挑発的とも見えるような格好でますます、彼を苦しめた。
だけど、彼は、
苦しいなんて、思っていなかったかも。
だって、
もっと、ずっと、こうしていたいって繰り返し呟いていたから。
−−ルリじゃなきゃ、駄目なんだ。
もう、何度か聞いた台詞だったけど、ベットの上で聞くと、全く違う言葉のように聞こえた。
私は、さっき飲んだワインのほろ酔いも手伝って、大胆で、挑発的とも見えるような格好でますます、彼を苦しめた。
だけど、彼は、
苦しいなんて、思っていなかったかも。
だって、
もっと、ずっと、こうしていたいって繰り返し呟いていたから。